ルポールのドラァグ・レース 自分らしさをつらぬくクイーンたち (絶賛更新中)
『ルポールのドラァグ・レース』では、時に審査員の偏見を押しつけられ、自分のスタイルを変えるよう忠告されることも。そんなときでも自分を大切にしてスタイルを貫いたクイーンを紹介。
どんなに人とズレていても、自分を愛することの大切さを教えてくれます。
ネタバレなし。
- シャネル Shannel (シーズン1)
- タミー・ブラウン Tammie Brown(シーズン1)
- ニナ・フラワーズ Nina Flowers (シーズン1)
- レイヴン Raven (シーズン2)
- ラジャ・ジェミニ Raja Gemini (シーズン3)
- アレクシス・マテオ Akexis Mateo (シーズン3)
- シャロン・ニードルズ Sharon Needles (シーズン4)
- チャド・マイケルズ Chad Michaels (シーズン4)
- ミルク MILK (シーズン6)
- バイベイシャス Vivacious (シーズン6)
- マックス Max (シーズン7)
- ヴァイオレット・チャチキ Violet Chachki (シーズン7)
- トリクシー・マテル Trixie Mattel (シーズン7)
- キム・チー Kim Chi (シーズン8)
- アシッド・ベティ Acid Betty (シーズン8)
- ナオミ・スモールズ Naomi Smalls (シーズン8)
- サーシャ・ベロア Sasha Velour (シーズン9)
- ニーナ・ボニーナ・ブラウン nina bonina brown (シーズン9)
シャネル Shannel (シーズン1)
プライドの高さを崩さないスタイルは一周回って尊敬。
「弱さが見たい」と批評された後の行動にも注目。
タミー・ブラウン Tammie Brown(シーズン1)
往年の映画女優をリスペクトしたスタイルが特徴。
ルポールからも一定の評価をもらっていたように感じました。
ニナ・フラワーズ Nina Flowers (シーズン1)
80年代インスパイアのスタイルがキマッていました。
ここまで確立されていると、ジャッジたちが何を言う必要もありません。
レイヴン Raven (シーズン2)
他の誰にもできない色気を表現できる人。
放送後、尖った鼻筋と大きな口を真似るクィーンが続出したとか。
「ドラァグクイーンファッションの100年」という動画では、デヴィッド・ボウイやルポールとならんでレイヴンも、歴史的なドラァグスタイルの人として紹介されています。
ラジャ・ジェミニ Raja Gemini (シーズン3)
ラジャのドラァグスタイルは多彩で、いわゆる「女装」ではないことも。
ドラァグ・レース放送時には「男が女の服を着ているだけ」というバッシングもあったそう。
今なら両性具有を目指すドラァグクイーンなんか沢山居ますが、2011年当時は今よりもドラァグの定義が狭かったのかもしれません。
変身願望について語る他のクイーンとは違って「自分のスタイルを表現している」と発言するなど、自分らしさが確立されています。
アレクシス・マテオ Akexis Mateo (シーズン3)
上記のラジャとは対照的に、フリルやスカート、キラキラとチャチャが大好き。女子力ファッションで攻めてくる。
いつも似たような服に見えてジャッジに怒られたりしますが、フリフリの格好は彼女らしさをよく表していて好感が持てます。
シャロン・ニードルズ Sharon Needles (シーズン4)
ハロウィン的なドラァグをする人。と説明すると雑すぎるかもしれませんが。
「白い目をした女の子はかわいい」「白い肌は最高」
と言って、一貫して自分のスタイルを貫きました。
年長者から「一度あなたになってみたい」と言われるくらい自分というものをしっかりもったクィーン。
地元ではこのスタイルが受け入れられず辛い思いをしていたようです。それでも止めなかったんだからやっぱり尊敬できます。
チャド・マイケルズ Chad Michaels (シーズン4)
ジャッジから「古くさい」「おばさんぽい」と言われることもありながら、自分らしい気品と知性あふれるスタイルを貫きました。
プロ意識が強く芯がしっかりしているので、安心して楽しめる人。
ミルク MILK (シーズン6)
Denim and Diamond status on @Delta
— MILK (@bigandmilky) 2018年4月20日
💙😋 pic.twitter.com/kKFwmyD4kP
今はもう珍しくないでしょうが、女性らしさよりも自分らしさを目指すタイプのクイーン。
シーズン1からジャッジたちが目の敵にしていたスタイルをあえて採用するなど、独自性が目立ちました。
私が見る限り、MILKの奇抜さより、ジャッジたちの考えの古さの方が気になります。
MILKがのちのシーズンとドラァグカルチャーに与えた影響は大きいでしょう。
バイベイシャス Vivacious (シーズン6)
ニューヨークのクラブキッズスタイルとのこと。
ラジャはLAの人だけど、彼女もアレクシスにクラブキッズと言われてました。80年代後半のニューヨークで、アングラカルチャーとして強い力を持ったグループだったようです。
オリジナリティあふれる衣装に独特のウォーキングと熱量の高いパフォーマンス。クラブのパフォーマーとしての完成度が高く、見てると最高にアガります。
男なのにきれいな女に変身できるということが、ドラァグの根本ではないと教えてくれるクィーン。
マックス Max (シーズン7)
グレイヘアーが素敵。
こんなに似合っているのに、グレイヘアーが審査員の目の敵にされてしまいます。
それでも自分を貫いていく姿に元気をもらえます。
ヴァイオレット・チャチキ Violet Chachki (シーズン7)
ラジャ様に次ぐおしゃれクィーン。細いウエストは誰にも真似できません。
おしゃれの知識とセンスで押しきっていく。
多少テーマと服装が離れてても、存在感で突破しちゃうんだからスタイルが確立されてます。
シーズン7はおしゃれクイーンが多かったのですが、その中でも突出してます。
トリクシー・マテル Trixie Mattel (シーズン7)
もはや仮装っていうタイプ。今後ちょくちょく出てくる。
ここまでになると、ジャッジもどうこう言ってきません。彼女のスタイルとしてこちらが受け入れる以外ないという説得力があります。
キム・チー Kim Chi (シーズン8)
目をオーバーに書くのはトリクシーと同じようなスタイル。
彼女は立体造形を得意としていて、衣装作りが素晴らしい。アートとしてのドラァグに大きく貢献した一人と言えるでしょう。
アニメインスパイアのかわいらしいドラァグで楽しませてくれます。
アシッド・ベティ Acid Betty (シーズン8)
やりたいことが明確なので、気持ちよく見ていられる。
メタルとかパンクとかの、コンセプチュアルなバンド衣装みたいに感じました。
他の人と毛色が違って、次どんなのを着るのか毎回楽しみでした。
ナオミ・スモールズ Naomi Smalls (シーズン8)
美脚&おしゃれタイプのクイーン。
ピンとこなくても、最後まで見てみてください。
彼女は、言うなればドラァグ・レース第2世代。
子どもの頃にドラァグ・レースを視聴し、この道に進んだそうです。
サーシャ・ベロア Sasha Velour (シーズン9)
思索するクイーン。スマートな頭脳を魅力として発揮。
ドラァグすると坊主に太い眉毛で、エモーショナルな表現を得意とします。
特に色彩感覚に優れていて、ハッキリした色同士をバランス良く組み合わせるのがとても上手です。
ニーナ・ボニーナ・ブラウン nina bonina brown (シーズン9)
紙や仮装用の粘土?を使いこなす人。
女性的なファッションもしますが、仮装的なメイクが際立っています。